屋上緑化のすすめ
5月初旬、府庁旧館の中庭は、赤や白のツツジが満開で、若葉と素晴らしいコントラストを繰り広げます。
この府庁旧館は実は隠れた桜の名所で、円山公園の初代しだれ桜の姉妹といわれる桜があります。今年、桜の一般公開を行ったところ、約9500人もの多くの方に御来庁いただくことができました。「府庁にこんな桜があったとは知らなかった」、「また開催してほしい」等のご要望をいただき、私達も府庁を身近に感じていただけるよい機会になったと喜んでいます。
しかし、残念ながら、この中庭を除けば、府庁内には緑が少ないのが現状です。そんな京都府庁に新しく緑のスポットができました。といっても、地面ではなく、京都府庁第2号館の屋上に「空中庭園」ならぬ屋上緑化による公園が出現しました。
「屋上緑化」は、ヒートアイランド現象の緩和や夏涼しく、冬暖かく、冷暖房エネルギーの省力化につながり、CO2削減を図ることができるといわれています。また、殺風景な都市空間に緑のやすらぎをあたえてくれます。
緑がない都市空間と比べて、周囲を緑の山々に囲まれた京都は、本当に心癒される場所ですが、それでも最近は多くのビルが建ち並ぶ中、景観の問題が顕著になっています。それだけに、緑に触れる場所の創出は大きな課題となりつつあります。
写真のように、2号館屋上では、芝生を植え付け、周囲に植裁を施しています。府民の皆さんにも参加していただける植裁エリアも設けています。この場所からは、京都の山々を臨むことができ、五月の爽やかな風を感じることができます。
ベンチは風倒木や間伐材を利用し、散水には井戸水を利用しています。府庁の真ん中で井戸水とはにわかに信じていただけないでしょうが、実はこの2号館ができたときから活用しており、普段はトイレの水などに利用しています。
建物表面の温度抑制効果を目で確認できるよう温度表示パネルの設置や緑化技法、井戸水の利用・雨水タンクの活用などについても説明しています。ちょっとした環境学習の場としても利用していただけます。この5月8日から一般開放をしていますので、ぜひお越し下さい。
京都府では、京都議定書誕生の地として、環境対策に力を入れています。地球温暖化対策条例にも建築物等の緑化推進(緑化推進については、平成19年4月施行)を盛り込んでいます。その先導的モデルとして、2号館屋上緑化が京都のまちに広がっていくことを期待しています。
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