人の絆が地域を支える・・・
今年も梅雨の時期に入りました。雨が降ると土や緑の匂いに自然を感じ、改めて「命を育む恵みの雨だ」と思わずほっとしています。
そんな梅雨の合間の晴れた日に、NPO法人大文字保存会の方やボランティアの学生さんたちと大文字山へ登ってきました。京都市内の山とは言え、山の中に入っていくと、市内とは思えないほど静かで、清々しい空気を胸いっぱいに吸い込み、日々の喧噪の中では聞こえてこない木立のざわめきや鳥のさえずりに耳を澄ませました。
京の夏を見送る送り火。このえいえいとして営まれてきた京都を代表する行事は行政や
寺社といった大きな組織が支えているわけではありません。京都の町の人々がその絆の中でボランティアとして支えてきた行事です。大文字保存会は、まさに、送り火を守ってきた人々の集団です。冬の薪割りから搬送、植樹、そして、夏の暑い時期には草刈りをして山林を整備されるなど、年間を通じて大変な作業をしておられます。
私が保存会の方と大文字を登るのは2年前の「知事と和い和いミーティング」以来2度目です。前回は植樹とミーティングがメインだったので、山の説明を受けながら、目的地であるミーティング会場までの山登りでしたが、今回は、保存会の方たちの実際の活動を共に行いながらの登山となりました。
保存会ではこの時期、主に下草刈りの作業をされており、私も短い時間でしたが、共に下草刈りに汗を流し、保存会の方のご苦労と山林の手入れの必要性を実感する貴重な体験をし、普段の仕事とはまた違った充実感と爽快感を味わうことができました。
下草刈りの時には、先ず始めに、作業する人たちが互いに声を掛け合うことが大切だと教えられました。全員が鎌を手にするので、一つ間違えば仲間や自分が大ケガをしてしまうからです。自分が次の行動に移す時は必ず周りの人たちに大きく声をかけ、仲間と自分の安全を確保しなければなりません。常に仲間との連携に配慮しながら、自分の意志をきちんと伝えて行動する・・・普段の社会生活でも大切なことです。
京都のくらしは、こうした人の絆の中で長い歴史の一端を刻んでいます。自然と人の繋がり、祖先から今日・未来へと続く人の繋がり、今を生きる私たちの横の繋がりが地域や社会を支える京都の原動力なのだということを、一層確信しました。
京都府でも、今年度は38の事業について、NPO法人等と協働や委託を予定しています。特に今年は、全国初となる、森林保全のための新たな法人を設立し、「京都モデルフォレスト事業」を推進していくこととしており、森林ボランティア団体や企業にみならず、府民ひとりひとりの方がこの事業に参加いただけることを期待しています。
これからも多くの府民のみなさんの力で京都が未来へ繋がっていけるよう、私も全力を尽くしたいと思います。
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