3月20日、宇治田原町の集団茶園造成工事完了を祝う竣工式に出席しました。
宇治茶の栽培は、800年前に栂尾高山寺の明恵上人の勧めで始められたと伝えられ、山城地域の先人達の努力で今や「宇治茶ブランド」として国内外に名を馳せています。
その中で、宇治田原町は、18世紀に湯屋谷の篤農家、永谷宗円が青製煎茶製法を広めたことにより「日本緑茶発祥の地」といわれており、お茶の栽培に適した豊かな風土に恵まれて、全国一の生産量を誇る京都府の玉露の6割がここ宇治田原町で生産されています。
しかし、代々引き継がれてきた茶園は山なりを開墾した急傾斜地で、作業に従事される茶農家の方々の御労苦もさぞ多かっただろうと思います。そのため、茶園生産面積が年々減少し、機械化による茶業経営の近代化やコスト削減が大きな課題となっていたなかで、宇治田原町が平成18年度から大規模茶園の造成整備を進められ、京都府も「宇治茶増産100ヘクタール」の主要事業の一つとして積極的に支援してきました。
この集団茶園の完成により、茶農家の皆さんの作業
がいくらか楽になって、後継者育成や経営安定が図られるとともに、宇治茶を核とした歴史、文化、観光などの様々な資源に結びついた魅力的な地域づくりが着実に進んでいくものと期待しています。
完成したばかりの18.7ヘクタールの茶園は、今は広い造成地ですが、茶農家の皆さんの手で豊かな緑なす茶園となることを願って、私も鳳春(ほうしゅん)というお茶の木を記念植樹し、ご参加の皆さんと共に緑茶で乾杯をしました。


