山田 啓二(やまだ けいじ)

みんなでつくる希望の京都。

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やまだ通信

京都府知事ブログ

「人」こそ未来への財産なり

「京都は千年の都」といわれます。
歴史の教科書に登場する出来事の多くが、ここ京都を舞台に繰り広がられ、今も日常の中で優れた古典の情景に出会い、それらを鮮やかに再体験できるのも、日本の歴史を記憶する街「京都」ならではの特権だといえます。
改めて、文化の都は東京に譲るわけにはいかないなあ、と思います。
東京が何事も「上」(ナンバーワン)をめざす処ならば、京都にはつねに「奥」(ほんまもん)を極めようという、異なるベクトルが働いています。
四季をとおして、国の内外から7千万を超えるお客様が「京都」を訪ねていただくのも、
このようなまぎれもない気風があるからではないでしょうか。

ただ、「京都」は決して遺産都市ではありません。
たえず伝承と革新を繰り返しながら、つねに時代の新たな文化を創り出す「ひと」の力を、自然と環境との共生という日常生活の不文律の中で育んできたのです。
昔も今も、外部のひとやものをおおらかに受入れ活かす自由闊達な風土。決して時流におもねることのない誇りをもちながらも、その豊かな吸引力が、伝統と革新のサイクルを生み出し、時代の先駆けとなる文化や学術、産業をしっかりと根付かせてきたのです。
ノーベル賞受賞者を多く輩出し、世界に羽ばたく京都企業の数々は、まさにその証だといえます。

そう、「京都」にとって「人」こそ財産なのです。
今も京都に水を導く琵琶湖疏水に、哲学の小径の関雪桜や加茂川堤の志波ん桜などに、
どんなに苦しい時でも京都の未来のために、目先にとらわれることなく、つねに長い目で考える行動することの大切さを、この街に生きた先人たちのたしかな足跡は、私たちへの静かな道標となって教えてくれているのです。

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