京都の自然のすばらしさは「里山」のすばらしさだと常々思っています。そびえ立つ山脈ではなく、そこに暮らす人々が分け入り、木を切ったり、炭を焼いたり、キノコや山菜などを採ったりして手を入れながら守ってきた里山。私たちは、今こそ、自然と共生する暮らしを営々と続けてきた里山人(さとやまびと)の知恵に見習うべきところがたくさんあるのではないでしょうか。
南丹市美山町は、そんな里山の中でも私がしばしば訪
れたいと思う地域です。京都府のほぼ中央にあって、三国岳、頭巾山、長老山など800~900メートル級の山が連なっており、その間を縫うように由良川が流れています。川沿いの集落には昔ながらの茅葺き民家が250棟も残っていて、特に、北村集落(北地区)には江戸時代に立てられた茅葺き民家が多く残り、山の風景と民家の佇まいが相まってすばらしい景観と雰囲気を醸し出しており、文化庁の『重要伝統的建造物群保存地区』に選定されています。
茅葺き民家が点々と建ち並ぶ山裾をのんびり歩いていると、とんびが「ピーヒョロロ…」と鳴きながら空に円を描いて飛んでいたりして、まさに日本の農村の原風景だなー、としみじみ感じます。集落の近くにはふるさと産品を売るお店もあり、平飼い卵や三色団子、佃煮などの手作り製品がたくさん並んでいて、おいしそうだなぁとついあれこれ買ってしまいます。
また、日曜日には地元の生産グループの方たちが「かやぶきの里市」を開いて、低農薬野菜を中心にその季節ならではの花やおにぎりなどを販売しているそうです。新鮮な野菜や素朴なおいしさが人気で、閉店までに売り切れてしまうものが多いとか。
この萱葺きの里の景観を守り、特産品づくりなどを行っているのは地域の住民の皆さんです。全国の山間地域の例に漏れず、美山町でも過疎化、高齢化が進んでいますが、住民の皆さんが一丸となって、自分たちできまりを作って歴史的集落の維持と景観保全を行い、また、住民出資で有限会社を設立して、「日本一の田舎づくり」を目指してまちづくりを進めておられる。私は「地域力」こそ持続可能で豊かな地域社会づくりの源だと考え、3年前から「地域力再生プロジェクト」を実施していますが、美山の皆さんはまさにそのお手本ですね。美山のかやぶきの里を歩くと、これからも府民の皆さんとともに「地域力再生」を進めていこう、がんばるぞ!と力が湧いてくるのです。
3月20日、宇治田原町の集団茶園造成工事完了を祝う竣工式に出席しました。
宇治茶の栽培は、800年前に栂尾高山寺の明恵上人の勧めで始められたと伝えられ、山城地域の先人達の努力で今や「宇治茶ブランド」として国内外に名を馳せています。
その中で、宇治田原町は、18世紀に湯屋谷の篤農家、永谷宗円が青製煎茶製法を広めたことにより「日本緑茶発祥の地」といわれており、お茶の栽培に適した豊かな風土に恵まれて、全国一の生産量を誇る京都府の玉露の6割がここ宇治田原町で生産されています。
しかし、代々引き継がれてきた茶園は山なりを開墾した急傾斜地で、作業に従事される茶農家の方々の御労苦もさぞ多かっただろうと思います。そのため、茶園生産面積が年々減少し、機械化による茶業経営の近代化やコスト削減が大きな課題となっていたなかで、宇治田原町が平成18年度から大規模茶園の造成整備を進められ、京都府も「宇治茶増産100ヘクタール」の主要事業の一つとして積極的に支援してきました。
この集団茶園の完成により、茶農家の皆さんの作業
がいくらか楽になって、後継者育成や経営安定が図られるとともに、宇治茶を核とした歴史、文化、観光などの様々な資源に結びついた魅力的な地域づくりが着実に進んでいくものと期待しています。
完成したばかりの18.7ヘクタールの茶園は、今は広い造成地ですが、茶農家の皆さんの手で豊かな緑なす茶園となることを願って、私も鳳春(ほうしゅん)というお茶の木を記念植樹し、ご参加の皆さんと共に緑茶で乾杯をしました。
新しい府政に向けて、チャレンジマニフェスト「しあわせ実感 希望の京都をつくる」を作成しました。
是非、御一読いただき、ともに「希望の京都」の扉を開いていきましょう。
「マニフェスト」ページへ
3月15日、京都駅ビル2階に府・市協調による京都総合観光案内所「京なび」がオープンしました。
京都駅は1日平均乗降人員が合計63万人、発着するJR在来線特急の種類が日本一多い駅だそうです。この地の利を活かして、汲めども尽きない京都の魅力を、是非多くの観光客、来訪者の皆さんに知っていただきたいと思います。
指定都市制度でなかなかうまく
府・市の連携がとれないというような事を他の地域で聞くことがありますが、京都では幸い、門川市長さんとも日常的に意思疎通を図り、府・市協調の様々な取組を進めることができています。この案内所も今まで府と市がそれぞれ設置し、場所もわかりづらくて、せっかく来ていただいた観光客の皆さんにご迷惑をかけていましたが、今後はわかりやすい、利用しやすい京都の玄関口として多くの方々にご利用いただけるものと思います。
これからもオール京都の力を集め、京都が世界に誇る歴史や文化はもとより、京都の各地域が持つまだ知られていない多様な魅力を磨き、発掘し、高め、「おもてなし」の心で多くの人たちを京都へと誘い、みんなが元気になる、そんな取組を進めたいと思っています。

3月14日、来場いただいた3万人もの皆さんとともに、舞鶴国際ふ頭(愛称:みずなぎふ頭)の完成を賑やかにお祝いすることができました。お天気に恵まれて、大勢の方に来ていただいたのは大変ありがたかったのですが、ふ頭連絡道が交通渋滞になってしまい、ご迷惑をおかけしました。私も途中で車から降りて、自転車でスパートをかけて、やっと会場に到着した次第です。
舞鶴国際ふ頭は、日本海側では最大級となる14m水深の岸壁やガントリークレーン、5haの荷捌き地を有する多目的国際ターミナルです。
このふ頭の完成で5万トン級の大型貨物船が接岸可能となりました。
厳しい時代の船出となりますが、時は、まさに環日本海時代を迎えています。舞鶴国際ふ頭の供用開始を機に、京都舞鶴港が中国や韓国,ロシアと関西経済圏を結ぶゲートウェイとして、また、北東アジア・ランドブリッジの拠点として発展するよう、ポートセールスや湾岸利用型企業の誘致に全力を挙げていきます。