私は、現地・現場主義をモットーに府内各地に出かけていき、直接府民の皆さんと自由に語らう「知事と和ぃ和ぃミーティング」を平成14年から実施していて、もう80回以上やっています。
府南部の山城地域の和束町にも、この「和ぃ和ぃミーティング」で訪れました。季節は秋の深まる昨年11月。和束町は隣接する南山城村とともに、府内のお茶の二大産地で、「宇治茶の郷 和束の茶畑」は京都府景観資産第1号に選ばれています。
「和ぃ和ぃミーティング」が終わってから、地元の皆さんが茶畑に案内してくれました。さすが茶園面積府内一の和束町。緑深い茶の木がまるで段々畑のように、緩やかな山の斜面に沿って見渡す限り一面に連なっています。自然に深呼吸したくなるようなすがすがしさは、まさに日本の原風景という感じ。お茶は飲むとほっこりしますが、茶畑の景色を眺めても同じようにほっこりするんだ、と新しい発見です。
続いて地域の皆さんが運営する「和束茶カフェ」に案内してもらい、おいしいお茶と手作りケーキをいただきました。素朴な味と和やかな雰囲気にここでもまた、ほっこり。お茶って本当にいいですね。
宇治茶の栽培は、800年前に京都市北西部の栂尾(とがのお)高山寺の明恵上人の勧めで始まりました。以来、山城地域の先人達が自然条件や地理的メリットを活かしながら、技術を開発して栽培を広げ、今や全国に名だたる「宇治茶ブランド」として多くの皆さんに愛飲されています。総生産量では静岡県に及びませんが、てん茶や玉露などの高級茶の生産量は全国一です。
「茶道」は、京都から世界に発信する日本文化の心ともいえますが、宇治茶は、千利休の時代からこの「茶の湯」の文化を支え続けているのです。
5月の新茶の季節には、山城地域の各地で茶摘み体験などが行われますが、
秋から冬にもかけても、お茶まつりやお茶会などの楽しいイベントがあります。是非一度おいでいただき、日本人にとってなじみの深いお茶のことをもっと知って、味わい、楽しんで、宇治茶の魅力を満喫していただきたいですね。


